効率的に記憶していくにはどうすればよいのか? ~『一流の記憶法』を解説~

2023年1月24日

さまざまな場面で求められる記憶力

生きていると、さまざまな場面で記憶力を試されることがあります。
高校や大学の入学試験、仕事を始めると資格試験や昇進試験があります。

こうした場面で役立つように、今回は『一流の記憶法: あなたの頭が劇的に良くなり「天才への扉」がひらく』の中から記憶の仕組みと効率的な記憶方法を解説します[1]六波羅穣『一流の記憶法: あなたの頭が劇的に良くなり「天才への扉」がひらく』 知之鳥出版、2017年。以下『一流の記憶法』と略記

記憶の種類は3種類

まずは記憶の種類を紹介していきます。
記憶は、記憶している時間によって「感覚記憶」「短期記憶」「長期記憶」の3種類に分かれます。
感覚記憶とは五感などの数秒程度の記憶、短期記憶は意識して覚える15秒から30秒程度の記憶、そして長期記憶は数分から数年程度の記憶であり、その容量は無制限と言われています。

記憶に必要なのは注意と想起

注意と想起で長期記憶にする

情報を記憶するにはまず注意を向けることが必要で、コツはその情報を意識の中で操作することです。
また、記憶で最も重要なことは「想起」、つまり思い出すことであり、情報を一定間隔で想起することで長期記憶として覚えることができます

延長リハーサルと間隔伸張法

この想起を数秒から始め、段々間隔を伸ばしていくことを「延長リハーサル」「間隔伸張法」と呼びます。
具体的には、最初は数秒から30秒で始め、数分後、数時間後、数日後と間隔を伸ばしていき、最後は数か月後に想起して長期記憶にするというものです。

想起に役立つ関連付け

最初に短期記憶し想起するにはその情報を自分の記憶と関連付け、手がかりに結び付けることが大切です。
例えばすでに知っている言葉や情報と結び付けたり、五感や感情に結び付けたりすることで、長期記憶につながりやすくなります。

手がかりも1つの情報に対して複数あると、より想起しやすくなります。
また、情報が複数ある場合は、最初の1つ目の情報から数珠つなぎで関連付けしたり、まとめてグルーピングしたりすることで覚えやすくなります。
この関連付けを効率的に行えるのが記憶術であり、さまざまな方法があります。

関連付けのための記憶術

一連法

語呂合わせや頭文字だけをつなげて覚えるのも記憶術ですが、もっと多くの情報を記憶する方法があります。
例えば「一連法」という方法は、語句を歌やストーリーにして覚えることで、多くの情報をまとめて覚えることができます。

場所法

さらに多くの情報を記憶するなら「場所法」がおススメです。
これは部屋の中や普段の通勤路の中に情報を関連付けて覚える方法で、50程度の語句を記憶できます。
家具や看板などのポイントを手がかりとして、五感や行動で関連付けることでその情報を覚えます。
例えば英単語を覚えたければ、掃除機にeliminate(排除する)、玄関にset out(出発する)などをイメージで関連付けます。

1六波羅穣『一流の記憶法: あなたの頭が劇的に良くなり「天才への扉」がひらく』 知之鳥出版、2017年。以下『一流の記憶法』と略記