baigie(ベイジ)さんのブログから学ぶWebサイトに本当に必要なコンテンツ

2018年9月22日

バズったbaigieさんのブログ

少し前に人事部界隈を賑わせたブログがありました。
Web制作会社・baigie(ベイジ)さんのブログです。

そのbaigieさんのブログではピントのズレている昨今の採用サイトに警鐘を鳴らしています。

どんなことが書いてあるのか

ではbaigieさんのブログにはどのようなことが書いてあったのでしょうか。
かいつまんで見ていきましょう。

採用サイトの前提

同ブログによると、「web制作会社 採用」と検索するとbaigieさんのWebサイトが1番に表示されるようです。

実際にGoogleで検索すると2018年9月時点でも1番に表示されます。これはかなりすごいことですね。

一方、検索結果で1番に表示されても、採用エントリーは「多い月で、せいぜい2~3件」であることも同ブログでは赤裸々に語られています。

つまり、検索結果1位になってもそこから採用にはなかなか結び付かず、他の求人サイトを利用したほうがはるかに高いエントリー数を得られるということです。
採用サイトを見るにしても、会社説明会や求人サイトを介して会社を知った後で求職者は採用サイトをのぞきにきているとのこと。

この状況は採用サイトを作成する際の前提として考えておいたほうがよいでしょう。

昨今の採用サイトの問題点

上述の前提の上で、baigieさんのブログでは最近の採用サイトの問題点を挙げています。
その内容をまとめてみましょう。

  • 採用サイトのリニューアルや新規構築「だけ」で、直接エントリー数が増えるのは一部の企業だけ
  • しかし、多くの企業はきれいなサイトを作って満足している
  • 誰もきれいな採用ページは非難しない
  • デザインだけでろくに分析もしていない
  • 求職者にとって必要なコンテンツがない

つまり、デザインだけつくって満足しているという採用サイトが横行しているということです。
大企業であれば求職者にもすでにファンがおり、「わぁ!こんなところで働きたいな」となるかもしれませんが、名も知らない会社の採用ページを見てそのような気持ちにさせるのは至難の業ですし、そもそもアクセス数に大きな差があり、見る人の数も大きな差があります。

こうした問題を抱えていても、きれいなデザインであれば採用側も求職者もとくに何にもいいません。
しかし非難がないからよいということではなく、実際に効果があったかどうかはGoogleアナリティクスなどを使用してアクセス数値を取得し、分析していかなければ分かりません。

実際に数値を分析するということはWebサイト運営では当たり前なのですが、こうした当たり前の対応が、採用サイトの構築では希薄になっていることをbaigieさんは危険視しているのですね。

どうあるべきなのか

では採用サイトはどうあるべきなのでしょうか。
baigieさんのブログでの提言をまとめてみましょう。

  • 採用サイトで現実的に狙うべきは「採用サイトの外で行っている採用活動」の効果の最大化
  • 採用サイトは説明会では得られない詳細で濃密な情報を知る場
  • 給与や待遇と、ブラック企業でないかどうか、現場の生々しい情報を提供する

これまで見てきたように、自社のページが検索結果1位でも、デザインをリニューアルしても、一部の大企業以外ではそれだけで大きな効果が得られるわけではありません。

そのため、採用サイトだけでエントリー数を稼ごうとするよりも、会社説明会や求人サイトで社名を知った人が採用サイトを見たときに、ほしい情報が充実していたほうがはるかに効果が高いということです。

しかし、奇をてらった採用サイトではクイズなどの蛇足のようなコンテンツばかりに注力され、求職者が本当に求めている情報が薄い傾向にあります。
baigieさんのブログで「多くの求職者が一番知りたい情報は、給与や待遇と、ブラック企業でないかどうか、そして仕事のやりがいに直結するであろう現場の生々しい情報でしょう」と書かれていますが、まさしくその通りです。

採用サイトは会社のパンフレットの拡充版のように、「これってどうなの?」という求職者の気持ちに応えられるようなものでなくてはならないのです。

これは採用サイトに限らない

こうした問題は採用サイトに限った話ではありません。
ぱっと見たデザインの美しさだけを追求したWebサイトが世にはびこっています

見た目だけでエントリーが増える採用サイトが一部の大企業に限られるのと同様に、見た目だけで集客できるのも一部の大企業だけです。

本当に大切なことはWebサイトを見に来たユーザーにとって本当に必要な情報を提供しているかどうかです。

SSAITSではユーザーにとって重要なコンテンツの作成を意識し、効果のあがるWebサイトをいっしょに考えてまいりますので、Webサイト構築の際はお声掛けくださいませ。

コラム事例

Posted by promapedia