市販PCはどれも同じに見える?「自分にピッタリ」がわからない時代のPC選び
新しいパソコンが必要だけど、家電量販店やオンラインショップを見ても、「Core i5? i7?」「メモリ16GB? 32GB?」…結局どれも同じように見えて、どれが自分にとっての正解なのかわからない。そんな風に感じたことはありませんか?
特にクリエイティブな趣味や仕事を持っている人ほど、「高い買い物だから失敗したくない」という不安が大きいものです。
今回、私も長年愛用したRazer Bladeからの買い替えで、このPC選びの壁に直面しました。しかし、AI(Gemini)に相談した結果、デザイン・性能・用途のすべてを満たす最適な一台「DAIV Z4-A9A01SR-B」を見つけることができました。
この記事では、私がAIと共に最高のPCを見つけた具体的なステップと、誰でも失敗せずに自分にピッタリのPCを選べる「AI相談テクニック」をご紹介します。
「Gemini」との対話で浮かび上がる真のニーズ
トランプ関税から、国内メーカーに注目
私の場合、単に「ゲーミングPCが欲しい」からスタートしたわけではありません。
もともとRazerのデザインが好きで、ノートパソコンだけでなく、キーボードやマウスもRazerのものを使用しています。
しかし、買い替えを考え始めた2025年にはトランプ関税が導入され、海外の商品の価格が高くなり、Razer自身も日本への販売を一時停止するという事態になってしまいました。
その影響もあり、「国内メーカー」という要素が重要になってきました。
コマ撮り動画制作に使いたい
そして、ゲームまではしないものの、趣味である「コマ撮り動画制作」に耐えられる性能も欲しいという希望がありました。
コマ撮り動画を作るには、「Dragonframe」というアプリを使用しています。
動画編集ソフトほどではないですが、このアプリを動かすにも、それなりのスペックが必要になります。
それだけでなく、「夜寝室で動かしてもうるさくないように、静音性が高いものがよい」「メインのPCはあるので、不要な機能はできるだけ省いて、コストを抑えたい」という、多くの要素が絡み合っていました。
要望をAIに伝える
こうした複雑な条件でも、AIは対話を通じて、人間の思考を整理し、客観的なデータに基づいて最適な解を導き出してくれます。
私たちが辿ったステップは以下の通りです。
- 現状の不満を伝える:RAZER Bladeが手に入らない。国内メーカーが良い。
- 真の用途を定義する:趣味の「コマ撮り」に使いたい。
- 具体的なツール名を挙げる:使用ツールは「Dragonframe」である。
- 候補を比較検討する:マウスコンピューター、Surface、店頭モデルなど。
このプロセスを通じて、AIは「高いCPU性能・高性能なGPU・大容量メモリ(32GB)」がコマ撮りの快適さに必須である、という結論を導き出してくれました。
【相談する時のポイント】用途を詳しく掘り下げてAIの力を最大限に引き出す
AIに相談する際の最大のコツは、「できるだけ用途を詳しく、具体的に伝えること」です。
単に「動画編集をしたい」と伝えるだけでは、AIも一般的な高スペックモデルしか提案できません。しかし、詳細な条件を伝えることで、AIはより精密な分析をしてくれます。
| 抽象的な質問 | → | 具体的な情報の例 |
| どんなPCがおすすめ? | → | 用途: 「趣味のコマ撮り制作」がメイン。仕事の「動画編集(4K)」もしたい。 |
| 高性能なものが欲しい。 | → | 使用ソフト: 「Dragonframe」「Adobe Premiere Pro」。 |
| メーカーはどこがいい? | → | こだわり: 「RAZERのようなデザインが好き」だが、「国内メーカーの静音性やサポートも重視したい」。 |
| 古いPCをどうにかしたい。 | → | 現状のPCのスペック(CPUやメモリ)と、「ファンの騒音」という具体的な不満点。 |
私の場合、当初は知らなかった株式会社マウスコンピューターの「DAIV」という高性能クリエイター向けPCに辿り着いたのも、「国産」と「クリエイティブ用途」を両立させたいという希望を伝えた結果です。
特に、静音性を重視していることも伝えた結果、静音設計にこだわりのあるDAIVが最適解の一つとなりました。
【市販のパソコンとの比較】写真を撮るだけでAIが性能を徹底比較
いくらAIがおすすめしてくれても、家電量販店に並ぶパソコンも気になってしまいます。
「おすすめしてくれたDAIVと同じ価格帯のパソコンがいっぱいあるけど、何が違うんだろう」
![[画像:Geminiに共有した写真をぼかしたもの]](https://ssaits.jp/promapedia/wp-content/uploads/2025/10/column20251027-1.png)
家電量販店で迷った際、私は店頭で撮影したスマホの写真をGeminiに共有し、相談しました。
この「画像による情報共有」は、AI相談において非常に強力な手段です。
型番やスペックをいちいちメモしなくても、AIが画像を読み取り、その場で専門的な比較分析を行ってくれるからです(とはいえ、お店の人のご迷惑にならないように配慮しましょう)。
店頭のPCの写真をAIに送る際、以下の情報がなるべく写っていると、AIはより正確で有用なアドバイスができます。
- CPU名: (例: Core i7-14700H, Ryzen 7 7730Uなど)
- メモリ容量: (例: 16GB, 32GBなど)
- ストレージ容量/種類: (例: 512GB SSD, 1TB NVMeなど)
- 価格: (比較検討に必須)
- 製品のシリーズ名・型番: (例: Dynabook M123, Latitude 5000など)
画像比較の結果、店頭のDynabookやDELLモデルは、メモリやグラフィックス性能がDAIVに劣ることが明確になりました。
これにより、「安くても用途に合わなければ意味がない」という判断を確信をもって下すことができました。
AI時代のPC選びは「用途の言語化」が成功の鍵
私自身、Razerのデザインが好きという理由からスタートしましたが、最終的に手に入れたDAIV Z4-A9A01SR-Bは、
- 高性能なCPU/GPUと32GBメモリでコマ撮りが快適。
- sRGB比100%のディスプレイで色も正確。
- RAZERにはなかった高い静音性。
という、理想以上の結果をもたらしてくれました。
AIが最適なPCを導き出せるのは、AIがあなたの言葉から「真のニーズ」を正確に抽出するからです。
もしあなたがPC選びで迷っているなら、ぜひ「AIに質問する」という新しい手段を試してみてください。
あなたの趣味や仕事に対する熱意とこだわりをAIにぶつけることこそが、自分にピッタリの最高の相棒を見つけるための、最も確実で賢い方法です。

