迫害を受けるPHPerとは何か?読み方はペチパーなのか?

2020年3月9日

PHPしかできないプログラマーをPHPerと呼ぶ

PHPプログラマー・PHPerのイメージ

PHPerとはPHPしかできないプログラマーのことを意味します。
正式な用語ではなく、どちらかというと「俺ってPHPerだからな~……」というような自虐的な蔑称として使われます。

PHPerの呼び方について

“PHPer"は正式な用語ではないので、その呼び方も定められたものではありません。
そのまま読むと「ピーエイチパー」 ですが、一番浸透しているのが「ペチパー」です。
ただ、「パチパー」と呼ぶ人もおり、定まった呼び方はないようです。

PHPerは迫害を受けているのか?

需要の高いPHPプログラマー

Googleで「PHPer」と検索すると、関連キーワードに「PHPer 迫害」と出るほどに、PHPer迫害の噂はまことしやかにささやかれています。
もちろん、そのような事実はなく、PHPが扱えるプログラマーの需要は2020年現在でも高く、どこの人材会社でも引く手あまたです。
理由としては様々挙げられますが、思い当たるものをザっと列記していきます。

  • Webアプリケーションを容易に作成することができる
  • 世界で最も導入されているCMS・WordPressがPHPで作られており、カスタマイズができる
  • これまで開発したITシステムの保守ができる

PHPを扱えるようになると、Webサイトと組み合わせたWebアプリケーションの開発ができるようになります。
小さいものであればお問い合わせフォーム、大きいものであればWebサイトの更新システム(CMS)から人材会社の求人システムまで、さまざまなものが構築できるようになります。
さらにCMSで世界一のシェアを持つWordPressがPHPで開発されており、そのカスタマイズをするプログラマーとしてPHPを使える人材が求められています。
またこうしたWebアプリケーションなどのITシステムを開発しやすいだけでなく、これまでPHPで開発したITシステムの保守・運用のためにも、PHPプログラマーの需要は今後も根強く続いていくと考えられるでしょう。

なぜPHPerはいじられキャラなのか?

それではなぜPHPerは迫害が噂されるほどのいじられキャラポジションにいるのでしょうか。
これはプログラマーが考えるステータスに関係があると思われます。
多くのプログラマーは以下のような軸でお互いの技術力を測っている傾向があります。

  • どのくらい多くのプログラミング言語を習得しているか
  • どのくらい難しいプログラミング言語を習得しているか

こうした評価軸に照らし合わせると、Javaなどと比べて比較的習得が容易なPHPしかできないというのは、プログラマー界隈ではステータスが低いのかもしれません。

PHPerの将来

PHPerの将来ですが、これから数年は問題なく需要がある存在だと考えられます。
なぜなら、先ほど述べたように保守の仕事があるからです。
単なるWebサイトとは異なり、PHPを使って開発したITシステムを数年でころころ変えていくのは費用対効果として採用されるものではありません。そのため、一度ITシステムを導入したら、以後数年間はそのシステムを使い続けることになります。
現在はまだまだPHPでWebアプリケーションを開発していくのが主流であるため、その保守対応を考えていくと、PHPを扱う仕事というのは今日、明日でなくなるものではなく、今後数年は確実に仕事がある状況だと言えるでしょう。
とはいえ、プログラマーに限らず、どんな仕事をしていたとしてもスキルアップは大切です。
PHPerの多くは「PHPしかできない」と言いながらも、Webサイトを作るHTMLCSSJavaScriptもできることが多いため、Webデザイナーとしてのスキルをアップさせていっても良いかもしれませんし、最近徐々にWebアプリケーションの世界に進出し始めてきたPythonを習得してもよいかもしれません。