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【事例共有】「安く作れるから知人に依頼」の落とし穴。小規模ECサイトで起きたドメイン失効トラブル

こんにちは、Promapediaの山脇です。

皆さんの会社やお店のWebサイトは、誰がどのように管理しているか、すぐに答えられますか?
「昔、Webに詳しい知人に安く作ってもらった」「とりあえず動いているから放置している」という小規模事業者の方は非常に多いです。

今回は、実際に私がご相談を受けたトラブル事例をもとに、「構築して終わり」ではないWebサイト運営の重要性と、知人への構築依頼に潜むリスクについて解説します。(※特定を避けるため、一部情報を伏せています)


目次
このサイトの運営者

山脇 弘成(SSAITS代表)

PMP®有資格者・Webプロジェクトマネージャー
大手メディアや官公庁のWebプロジェクト実績多数。
「技術」だけでなく「対話」を重視し、御社の「ほんとは、こうしたかった」を形にします。

突然Webサイトのレイアウトが崩れ、変な英語サイトに飛ばされる!?

突然Webサイトのレイアウトが崩れ、変な英語サイトに飛ばされる!?

ある日、地元の小規模事業者様から「Webサイトは表示されるが、デザインがすべて崩壊しており、リンクをクリックすると見知らぬ英語の広告ページに飛ばされてしまう」というSOSを受けました。

原因を調査したところ、以下の複合的な問題が起きていました。

  1. 旧ドメインの失効(期限切れ)
    実は、このサイトは公開後に「新しいドメイン」に変更していました。しかし、システム内部では「古いドメイン」を参照したまま動いていました。そして先日、古いドメインの有効期限が切れ、第三者の手に渡ってしまったのです(ドメインパーキング状態)。
  2. システム上のURL設定モレ
    サイト内で使っている画像やデザインデータ(CSS)、リンク先などが、すべてその「失効した古いドメイン」のまま設定されていました。そのため、デザインが読み込めず、リンクをクリックすると赤の他人のページに飛ばされる状態になっていました。

なぜこのようなトラブルが起きてしまったのか?

なぜこのようなトラブルが起きてしまったのか?

このトラブルの背景には、小規模事業者様が陥りがちな「あるある」な問題が隠れていました。

1. 「Webに詳しい知人」に依頼し、その後音信不通に

このECサイトは10年以上前、前職のご友人(後輩)に依頼して構築されたものでした。
当時は安く作れて助かったかもしれませんが、現在そのご友人とは連絡が取れなくなってしまっています。

2. ドメインやサーバーの管理状況がブラックボックス化

連絡が取れなくなったことで、ドメインやサーバーの契約状況が誰にも分からない状態に陥っていました。
今回はメールの履歴からなんとかサーバー情報は把握でき、新しいドメインも向こう9年は更新済みであることが確認できましたが、古いドメインの管理画面にはアクセスできず、結果的に失効を防ぐことができませんでした。

3. 「ECサイト=複雑な情報システム」という認識の不足

単なる数ページの会社案内サイトでも管理放置は危険ですが、今回はECサイト(ネットショップ)でした。
顧客情報を扱い、決済を伴うECシステムや、ブログなどの更新システム(CMS)が組み込まれたWebサイトは、立派な「情報システム」です。10年前の古いシステムをそのまま使い続けた結果、現代の必須要件である「常時SSL化(HTTPS化)」にも対応できず、ブラウザでセキュリティ警告が出てしまう状態になっていました。


今回の事例から学ぶ、Webサイト運営の教訓

Webサイトは「構築して終わり」ではありません。車や家と同じように、定期的なメンテナンスと維持管理が必要です。

  • 教訓1:管理権限(ID/パスワード)は必ず自社で保有する
    ドメインやサーバーの契約名義は自社(自店舗)になっていますか? 制作者に丸投げしていると、連絡が途絶えた瞬間にサイトを失うリスクがあります。
  • 教訓2:安易な「知人への依頼」は考えもの
    「安く作ってもらえるから」という理由で個人の知人に頼むのは、その後のメンテナンスやトラブル対応を含めると、ビジネス上は非常にリスキーです。特にECサイトなど、システムの保守性が求められるものはプロの業者や適切なプラットフォームを利用すべきです。
  • 教訓3:システムの老朽化・セキュリティリスクに備える
    Webの技術やセキュリティの常識は数年でガラリと変わります(今回のHTTPS化など)。古いシステムを騙し騙し使うのは、お客様からの信用問題(セキュリティ警告など)に直結するため、定期的なリニューアルや乗り換えを検討しましょう。

おわりに

「とりあえず動いているから」と放置しているWebサイト、いざという時に誰も手を出せない「時限爆弾」になっていませんか?
今回の事例を反面教師として、ぜひ一度、自社のWebサイトのドメイン・サーバー契約状況や、システムの保守体制を見直してみてください。

Promapediaでは、今後もこうした小規模事業者様のIT化・システム運用に役立つリアルな情報をお届けしていきます。

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