変更要求とは何か?PMBOKの用語を解説

2021年12月15日

PMBOKの変更要求

すべてのブロジェクトは各プロジェクト計画書に従って進行します。
多くのメンバーや関係者、ステークホルダーが関わっているプロジェクトにおいて、計画書の内容は簡単に変更されるべきではありません
計画に対し何らかの変更が必要になった場合、それらはまず「変更を行うか否か」の審議にかけられます。
それがPMBOKにおける変更要求の流れです。

変更要求の種類

PMBOKの変更要求には以下の種類があります。

  • 是正処理
  • 予防処理
  • 欠陥修正
  • 更新

いかなる場合も、変更を正式に受理してもらうには、変更管理委員会(CCB)の承認が必要です。
PMBOKでは、プロジェクト全体のスケジュールの比較基準となる「ベースライン」を作成します。
ベースラインまで変更するか否かでも変更要求は区別されます。

「是正処理」

是正処理はベースラインを維持することを前提とした変更要求です。
「実際の作業速度と計画内容に大きな違いがあるため、プロジェクトの作業を意図的に再調整する」などが是正処理の内容となります。

すべての計画書はプロジェクト開始前の「予想」に基づいて作成されます。
実際に作業して初めて所要時間が把握できるものもあります。その場合、現実の作業状況を元に、プロジェクト計画書を変更します。

予防処置

計画書とプロジェクトの作業を鑑みて、「将来作業のパフォーマンスが下がりかねない」と予見された場合、将来のパフォーマンス低下を未然に防ぐために変更を要することがあります。これが予防処置です。
是正処理と同じく、予防処置もベースラインの維持が前提となります。

欠陥修正

不適切な作業内容や、プロジェクトに適合しない構成要素があったとき、製品を修正します。これが欠陥修正です。
欠陥修正ではプロジェクトの「作業」ではなく、「製品」の問題そのものを修正します。
欠陥修正は、場合によってはベースラインを変更することがあります。

更新

プロジェクト進行中、より効果的な内容やアイデアが発生したとき、変更要求でそれを計画書に追加することがあります。
この追加・修正作業が変更要求の『更新』です。
更新も欠陥修正と同じは、場合によってベースラインを変更することがあります。

変更要求のタイミング

計画書が完成するまでは、そもそも変更要求を行う必要はありません。
プロジェクト計画書が正式に承認された後、プロジェクト進行中に変更要求は行われます。
変更要求が発生する可能性があるのは、おもに以下のタイミングです。

  • 監視コントロールプロセス
  • プロジェクト作業の指揮、マネジメント中

監視コントロールプロセス

監視コントロールプロセスでは、作業パフォーマンス情報を分析します。
情報を分析した結果、予実(=予算と実績)に影響があるとみなされた場合、変更要求を提案することがあります。

プロジェクト作業の指揮、マネジメント中

作業パフォーマンスなどの情報ではなく、現場で実際に作業している内容や方法を見て、変更要求を行うこともあります。
特に作業で何らかの課題が発生した場合、変更要求を提案する可能性は高くなります。