日々、AI関連のサービスが生まれる昨今、「結局どのAIを使えばいいんだろう」という疑問をお持ちではないでしょうか。
今回は、ClaudeとGeminiの両方を契約して日常的に使っている私が、それぞれの特徴を紹介していきます。主観的な評価も少なくありませんが、どちらかを選ぼうとしている方の参考になれば幸いです。
なお、この記事は次の環境で使った感想です。AIの機能は更新が早いため、あくまで2026年8月時点の話としてお読みください。
- Claude:Proプラン
- Gemini:Google Workspaceに拡張機能「AI Expanded Access」を追加したプラン(Google AI Pro相当)
ずばり、どちらが賢いのか

漠然と「どちらのAIが賢いか」と言われれば、間違いなく Claude です。論理力、調査力ともに、Geminiの上をいっていると感じます。
たとえば「近くの公園でイベントを企画したいので、企画書に必要な情報をまとめてほしい」と依頼したとします。
Geminiは、一般的なイベントの進行や必要な項目をテキストにまとめてくれます。テンプレートとしては十分に使えるものです。
一方のClaudeは、その地域の情報を徹底的に調べたうえで企画を考えます。さらに、想定されるリスクとその対処法、事前に確認しておいたほうがよい事項まで提示してきます。「聞かれたことに答える」ではなく「その仕事を任されたらどう進めるか」を返してくる、という感覚に近いです。
調査能力とコンサルタントとしての振る舞いにおいて、2026年現在のClaudeは、私が試した範囲では他のAIを凌駕しています。
では、Geminiは不要なのか

そう言うと「Geminiは解約してよいのでは」と思われるかもしれません。実際、私も一時はそう考えたことがあります。
それでも現在、私はGeminiを使い続けています。理由は4つあります。
Geminiは芸達者 ── 画像生成・動画生成ができる
私がGeminiを手放さない大きな理由が、画像生成・動画生成の機能です。
Claudeはさまざまなツールと連携できますが、Claude自身が直接、画像や動画を生成することはできません。一方のGeminiは、単体でそれを行えます。
「ブログに載せるイメージ画像がほしい」「趣味で運営している動画サイトに、ちょっとしたAI動画を入れたい」といった場面では、芸達者なGeminiの存在が光ります。実際、Promapediaのアイキャッチ画像もGeminiに作ってもらっています。
Gemini Notebookという兄弟分がいる
GeminiにはGemini Notebook(旧NotebookLM)という兄弟分のツールがあります。
こちらに資料やデータを読み込ませると、その範囲の中だけで回答してくれるツールです。手持ちの資料を調べたり、そこからスライド用の構成案を作ったりするのに非常に便利で、書籍やガイドラインを読み込んで要点を整理する用途では手放せません。
このGemini Notebookも、Geminiの有料プランに入っていると参照できる資料数やチャット回数の上限が増えます。ここもGeminiを有料契約している理由のひとつです。
日本語の文章はGeminiのほうが読みやすい
これは完全に主観ですが、日本語の文章そのものは、Geminiのほうが読みやすいと感じています。
Claudeは賢いがゆえに、難しい表現を選んだり、少し鼻につく言い回しをしたりすることがあります。文章表現について細かく注文をつけても、根っこの言葉づかいはなかなか変わりません。
私の友人はClaudeを「とても優秀だけれど、世間知らずの後輩社員」と評しましたが、まさにそのとおりだと思います。中身は正確なのに、少し空気を読んでいない表現が出てくる。そういうところがあります。
一方のGeminiは、読み手に寄り添った言葉で書いてくれます。私はGeminiの文章のほうが好みなので、Geminiに文章を添削してもらうことが多いです。
業務の情報はWorkspace内のGeminiに寄せている
4つめは、情報の取り扱いです。
Google Workspaceで利用するGeminiは「入力した内容がGoogleのAIの学習に使われない」という保護がかかっています。
Claudeにも学習利用のオン・オフを設定する項目はありますが、私は事務所内の情報や込み入った相談ごとについては、業務で使っているWorkspaceの中で完結させる運用にしています。日々の判断としては、「どのAIが安全か」を都度考えるより、扱う情報の置き場所をあらかじめ決めておくほうが確実だと感じているためです。
現時点での私の使い分け

ここまでの内容を、私の使い分けとして整理すると次のようになります。
| やりたいこと | 使うAI | 理由 |
|---|---|---|
| 調査、企画の壁打ち、リスクの洗い出し | Claude | 調べる範囲が広く、先回りして論点を出してくる |
| 文章の推敲・添削 | Gemini | 日本語が自然で、読み手に寄り添った表現になる |
| 画像・動画の生成 | Gemini | Claudeは単体で生成できない |
| 手持ちの資料の読み込み・整理 | Gemini Notebook | 読み込ませた資料の範囲で答えてくれる |
| 事務所内の情報を含む相談 | Workspace内のGemini | 情報の置き場所をあらかじめ決めておくため |
「賢いほうを選ぶ」ではなく、「この作業にはどちらの個性が合うか」で選ぶ形に落ち着いた、というのが正直なところです。
まとめ:道具の個性を知って使い分ける
単純な賢さで言えばClaudeなのですが、その他の機能があるためにGeminiも手放せない、というのが現在の状況です。
これは他のAIにも言えることで、AIにもそれぞれ個性があります。そしてこれは、プロジェクトで使う道具を選ぶときの考え方とよく似ています。評判のよいツールを一つ導入すればすべてが片づく、ということはまずありません。何をしたいのかを先に決めて、それに合う道具を当てていく。AIも同じです。
まずは自分の業務を、「調べる」「書く」「作る」「整理する」くらいの粒度で分けてみてください。そのうえで、それぞれをどのAIに任せるかを試していくと、自分に合った使い分けが見つかるはずです。
なお、この分野は変化が非常に早いため、ここに書いた評価も半年後には変わっている可能性があります。そのときはまた、使ってみた感想を書きたいと思います。

