プロジェクト・ガバナンスとは何か？その意味と責任
プロジェクト・ガバナンスとは
プロジェクト・ガバナンスとはプロジェクトを指揮し、監視し、管理する枠組みのことを指します。例えば、プロジェクトの意思決定を支援したり、使用するリソースを承認したり、法令が遵守されているかを監視したりします。
PMBOKでの定義
PMBOKではプロジェクト・ガバナンスを以下のように定義しています。
組織目標、戦略目標、およびオペレーション目標を達成する独自のプロダクト、サービスまたは所産を創出するために、プロジェクト・マネジメント活動をガイドする枠組み、フィーチャー、およびプロセス群[1]PMBOK第６版、728頁。
ISO21500での定義
ISO21500ではプロジェクト・ガバナンスを以下のように定義しています。
ガバナンスは、組織を指揮し、管理する枠組みである。プロジェクトガバナンスは、プロジェクト活動に明確に関連する組織ガバナンスの分野を含むものであるが、これに限定されない[2]榎本徹『ISO21500から読み解く プロジェクトマネジメント』オーム社、2018年、55頁。。
プロジェクト・ガバナンスの要素
上述の通り、プロジェクト・ガバナンスとは、プロジェクトを指揮・管理・監視するための枠組みのことです。プロジェクトが上手くいくかというだけでなく、法律や倫理に照らし合わせて問題ないプロジェクト運営がされているかなど、対応する内容は多岐にわたります。また、組織によって有効なガバナンスが異なるように、プロジェクト・ガバナンスの内容もプロジェクトによって異なります。
プロジェクト・ガバナンスの担い手・責任
こうしたプロジェクト・ガバナンスの担い手となるのは、PMOなど、プロジェクト・マネジャー（以下、プロマネと略記）の支援を行っている組織です。