なぜPMP資格が必要なのか?プロマネの資格の有用性を考える

2020年3月15日

PMPとは何か?

PMPとはアメリカの非営利団体・Project Management Institute(以下、PMI)が試験によって認定を行っているProject Management Professionalの略です。
数少ないプロジェクトマネジメントに関する国際資格の一つで、試験はPMIが発行しているPMBOKに沿って出題されます。

なぜPMPを取得しなければならないのか

プロジェクトマネジメントの力というのは、経験やプロジェクト・マネジャーの資質に拠ることが多いように思われます。
そうした中でPMPを取得する理由は何なのでしょうか。

1.アクセスできる仕事が増える

最大の理由の1つはPMPを取得しているとアクセスできる仕事が増えるということです。
とくに官公庁が公募している請負業務に応募するには、担当者がPMPを取得していることを条件としていることもすくなくありません。
より多くのクライアントからプロジェクトを任せてもらえるようになるために、PMPを取得しておくとよいでしょう。

2.プロジェクト進行の作法を知れる

プロジェクトマネジメントは営業力やリーダーシップのようなソフトスキルのように捉えられがちです。しかし、PMBOKは定性的に扱われるプロジェクトを形式化することに努めています。いわばPMBOKというのはプロジェクト進行の作法を定めたようなものです。
これに従ってプロジェクトの目的が達成できるとまではいいませんが、多くのプロジェクトのトラブルを回避することができます。
上述したように、業務を受託するためにPMPを取得していることを条件とする組織は増えてきました。PMPの取得までは求めなくとも、PMBOKに沿ってプロジェクトを進めることを希望されることは多いため、PMPの勉強を進める中でプロジェクト進行の作法を学ぶことは大切です。

3.経験年数の長いプロジェクト・マネジャーであると証明できる

PMPのユニークな点は実務経験を受験資格としているところです。
PMIのWebサイトから受験資格の内容を引用してみましょう。

  1. 高校卒業またはそれに相当する資格をお持ちの方は、60ヶ月間のプロジェクトマネジメント経験を含む、プロジェクト業務※を指揮・監督する立場での7500時間の実務経験が必要です。
  2. 大学卒業またはそれに相当する資格をお持ちの方は、36ヶ月間のプロジェクトマネジメント経験を含む、プロジェクト業務※を指揮・監督する立場での4500時間の実務経験が必要です。

※受験条件となるプロジェクト業務は、試験申し込みから遡ること8年以内の業務に制限されています。

PMP®試験の受験資格|PMI® 試験・資格について|一般社団法人 PMI日本支部

このように受験資格に実務経験を求めるために、「資格はもっているけど勉強ができるだけでしょ?」というようなことがなく、名実ともに立派なプロジェクト・マネジャーであることを証明できます。
そのため、社内の評価はもちろんのこと、転職にも有利に働くといえましょう。

まとめ

今回はPMPの資格がなぜ必要なのかを見てきました。
PMPとはPMBOKを発行しているPMIが認定している資格です。
PMPはこの資格を求める組織が増えてきたことと、プロジェクト進行の作法を知ること、そして経験年数の長いプロジェクト・マネジャーであることが証明できることから、取得が推奨されます。