こんにちは、あつまラボ運営の山脇です。
2025年10月から、あつまラボでは新しい試みとして「フリータイム」を開始しました。
開始早々、イベントで作ったゲームの続きを熱心に取り組むお子さんの姿が見られました。
一方で、「フリータイムって、具体的に何ができるの?」「どんな風に使えばいいの?」といったご質問もいただくかと思います。
今回は、このフリータイムに込めた想いと、具体的な活用方法についてお話しさせてください。
「ラボ」に込めた想い ~ 一方的に教える場所ではなく ~
そもそも、なぜ「あつま教室」ではなく「あつまラボ」という名前なのか。
それは、ここが一方的に私が何かを教えるだけの場所ではなく、子どもたち自身が、自分の興味・関心に基づいて、主体的に何かを探求できる「実験室(ラボラトリー)」のような場所にしたい、という想いがあるからです。
特にこの「フリータイム」は、決まったカリキュラムがあるわけではありません。
子どもたち一人ひとりが「今、やりたいこと」を持ち寄り、自分のペースで取り組む時間です。
フリータイムでできること、過ごし方のヒント
「じゃあ、具体的に何ができるの?」
大きな制限はありませんが、例えばこんな風に活用してもらえたら嬉しいな、と考えています。
1. あつまラボでやったことの「続き」をする

「AIとつくる!ゲーム制作会」で作ったゲームをもっと面白くしたい!プログラミングでもっとこんなことを試してみたい!
イベントの時間だけでは足りなかった探求を、フリータイムでじっくり進めることができます。
2. ラボの本を読んで「研究」する

あつまラボには、プログラミング、デザイン、科学、アートなど、様々な分野の本があります。
中には、図書館ではなかなか見かけないような最新の話題書や、クリエイティブ活動に役立つ少し専門的な本も。
気になる本を手に取って、自分の興味を深掘りする時間にしてください。
3. 学校の「わからない」を質問する

「最近、学校の算数が難しくなってきた…」
「英語のこの部分がよく分からないけど、先生には聞きづらい…」
そんな時、フリータイムをちょっとした学習サポートに使うのもOKです!
私(山脇)は、大学・大学院時代に約6年間、塾講師のアルバイト経験があり、会社員時代にはプログラミングスクールの講師もしていました。
大学院入試は英語・数学・経済学で受験したので、中学校レベルの数学・英語であれば、ある程度お答えできるかと思います。
もちろん、私にも分からないことはあります。でも、そんな時は一緒に考えたり、調べたりしましょう。心強いAIもいますから、きっと解決の糸口は見つかるはずです。
4. 静かに「ものづくり」に没頭する

「静かに過ごす」というお約束が守れるのであれば、ラボにあるレゴ®ブロックなどで遊んでも大丈夫です。
イベントとは違い、時間制限なく、自分のペースで、見たことのないパーツも使いながら、じっくりと作品作りに没頭するのも、素晴らしい時間の使い方だと思います。
【重要】保護者の皆様へのお願い
このフリータイムを、子どもたちにとって本当に有意義な時間にするために、保護者の皆様にいくつかお願いしたいことがあります。
1. お子様の「行きたい!」気持ちを尊重してください
一番のお願いは、フリータイムに行くことを、お子様に無理強いしないでいただきたい、ということです。
あつまラボの根幹にあるのは、子どもたちの自発的な「やってみたい!」という気持ちを育むことです。特にフリータイムは、決まった課題がなく、自分で「やりたいこと」を見つける場です。
そこで「親に言われたから来た」という状態では、お子さんにとって、ただただ苦痛な時間になってしまいます。
「フリータイムで勉強教えてもらいなさい!」と送り出すのではなく、「フリータイム、行ってみる? 何かやりたいことある?」と、必ず本人の意思を確認してあげてください。
まずはフリータイム以外のイベントにご参加いただき、あつまラボの雰囲気がお子様に合っているかを見ていただくことをお勧めします。
2. フリータイムで何をするかは、お子様に任せてあげてください
「せっかく来たんだから、ゲーム作りだけじゃなくて本も読みなさい」
「勉強しに来たんでしょ? レゴで遊ばないで」
…そうお考えになる気持ちも分かります。
しかし、子どもの自発性を育む上で、私が最も避けたいと考えているのが「学習性無力感」です。
「あれをしなさい」「これをするな」と周りからコントロールされ続けることで、子どもが自分から何も考え、行動しなくなってしまう状態です。
私が他のブログに書いた記事があるので、気になる方はチェックしてみてください!
もちろん、危険なことや、他のお友達が嫌がるようなことをしていれば注意しますが、基本的には、フリータイムの時間をどう使うかは、お子様自身の選択に任せてあげてください。
「ゲーム作りが一区切りついたから、次は本を読もうかな」
「勉強が思ったより早く終わったから、残りはレゴで遊ぼう」
そんな風に、子どもが自分でペース配分を考え、主体的に時間を使えるようになること。
それ自体が、フリータイムの大きな学びだと考えています。
3. できるだけお子様のみでのご参加をお願いします
これは、あつまラボのスペース的な問題が大きく、大変心苦しいお願いなのですが、フリータイムはできるだけお子様のみでのご参加をお願いしております。
限られたスペースの中で、一人でも多くの子どもたちに学びの機会を提供するため、参加人数によっては、保護者の方には一時ご退室をお願いする場合がございます。
ただ、当日の参加人数を見て、お席に余裕がある場合は、保護者の方もご一緒に参加いただくことは可能です。ご希望の場合は、お申し込みフォームの備考欄などで、事前にご相談いただけますと幸いです。
「自分の好き」を探求する時間を
フリータイムは、あつまラボが提供する「カリキュラム」ではなく、子どもたち自身が創り上げていく「時間」です。
ぜひこの時間を、ご自身の「好き」や「知りたい」を探求するために、自由に使ってもらえたら嬉しいです。
あつまラボ
