![[画像:パソコンを用意してください]](https://ssaits.jp/atsuma-lab/blog/wp-content/uploads/2025/10/kodomo-pc.png)
いつもあつまラボの活動にご理解とご協力をいただき、ありがとうございます。運営の山脇です。
あつまラボは、「青梅市の子どもたちに平等な学びの機会を」という想いから、参加費を原則無料で開催しています。
時々、保護者の方から「何かお礼をしたい」「お月謝を払わせてほしい」といった温かいお言葉をいただくことがあり、大変恐縮しております。
もし、あつまラボの活動を応援してくださるお気持ちがあるのでしたら、そのお気持ちを、ぜひお子様の「未来への投資」に充てていただけないでしょうか?
具体的には、ご家庭にお子様がプログラミング学習に使える「パソコン」を用意してあげることです。
「え、パソコン? 高いんじゃない?」
「学校からタブレットも支給されているのに、必要なの?」
そう思われるかもしれません。
今回は、なぜこれからのプログラミング学習にパソコンが有効なのか、タブレットとの違いも交えながら、少し詳しくお話しさせてください。
プログラミング学習の目的
プログラミング学習の目的は、単にコードの書き方を覚えることではありません。
それは、自分の頭の中にあるアイデアを、試行錯誤しながら形にし、「創り出す」喜びを体験することにあります。
エラーが出て、原因を探り、修正して、また試す……。
この繰り返しの中で、論理的に考える力や、粘り強く問題解決に取り組む力が育まれます。
現在、青梅市ではタブレットが子どもたちに支給されており、デジタル学習環境が整っているのは素晴らしいことです。
タブレットは、
- インターネットで情報を調べる
- 学習アプリを使う
- デジタルでお絵描きをする
- 簡単なビジュアルプログラミング(Scratchなど)に触れる
といった活動には非常に便利で、デジタルの世界への入り口として最適です。
しかし、「自分で何かを創り出す」というステップに進もうとすると、タブレットだけでは限界が見えてきます。
プログラミングの世界をさらに探求していくと、これからお話するような場面でパソコンが必要になってきます。
タブレットでできないこと、パソコンが必要な場面
ファイルを自由に扱えない
例えば、あつまラボで作っているようなJavaScriptを使ったWebゲームは、「HTMLファイル」「CSSファイル」「JavaScriptファイル」といった複数のファイルを自分で作成し、それらを関連付けてブラウザで開く、という作業が必要です。
![[画像:フォルダ内のHTMLファイルのキャプチャー画像]](https://ssaits.jp/atsuma-lab/blog/wp-content/uploads/2025/10/image.png)
多くのタブレット(特に学校支給のもの)は、セキュリティ等の理由から、このようにファイルを自由に作成・保存・編集・実行する機能が制限されています。
これでは、せっかくラボで作ったゲームの続きをお家で試したり、改造したりすることができません。
本格的な開発環境が使えない
ゲーム開発やWebサイト制作には、「テキストエディタ」や「開発ツール」といった、パソコンで使うことを前提としたソフトウェアが欠かせません。
![[画像:VSCODEのキャプチャー画像]](https://ssaits.jp/atsuma-lab/blog/wp-content/uploads/2025/10/image-1-1024x744.png)
これらはタブレット用のアプリでは機能が不十分だったり、そもそも存在しなかったりします。
キーボード入力の効率が違う
プログラミングでは、たくさんの文字や記号を入力します。
スマホやタブレットなどのタッチスクリーンでの入力も可能ですが、物理的なキーボードを使ったタイピングの方が、圧倒的に速く、効率的に作業を進められます。
手に入るパソコンでもちろんOK!パソコンの相談も受け付けます👍
ここまで、「タブレットでできないこと、パソコンが必要な場面」をお話しいたしました。
まとめると、タブレットは主に「消費(情報を得る、アプリを使う)」するのに適したツールであり、パソコンは「創造(自分で作る、開発する)」するための本格的なツール、という違いがあります。
- タブレットの目的:情報を得る、アプリを使う
- パソコンの目的:自分で作る、開発する
とはいえ、「やっぱり、高いパソコンじゃないとダメなんでしょう?」と思われる方もいるでしょう。
いいえ、そんなことはありません!
あつまラボで体験しているようなWebベースのプログラミング(HTML/CSS/JavaScript)や、簡単なゲーム制作であれば、必ずしも最新・高性能なパソコンは必要ありません。
中古のノートパソコンや、数万円程度で購入できる、比較的安価なWindowsノートパソコンやChromebookなどで、十分に学習を始めることができます。
スペックの目安としては、メモリ8GB以上あれば安心ですが、パソコンのご相談もあつまラボで受け付けていますので、フリータイムなどにご質問ください。
大切なのは、「自分専用のパソコンがある」という環境そのもの
大切なのは、「自分専用のパソコンがある」という環境そのものです。
それによって、子どもたちは「自分の道具で、いつでも好きな時に、好きなだけ試せる」という、創造性を伸ばす上で最も重要な機会を得ることができます。
あつまラボは、子どもたちがプログラミングやSTEAM教育に触れる「きっかけ」を提供し、仲間と一緒に学び、刺激し合える「場所」でありたいと考えています。
そして、そのラボでの「楽しい!」という気持ちを、ご家庭での更なる探求に繋げていくためには、やはり「パソコン」という道具が大きな助けになります。
あつまラボのお月謝をいただく代わりに、その分をご家庭でのパソコン環境の整備に充てていただく。
それが、お子様の未来の可能性を広げるための、非常に価値のある投資になると、私たちは信じています。
もちろん、すぐに購入が難しい場合もあるかと思います。
まずは情報収集だけでも構いませんので、パソコン選びなどでご不明な点があれば、いつでもお気軽にあつまラボでご相談ください。
あつまラボ