FortiGateとは何か?マーケットシェア1位のUTMの魅力を解説

FortiGateとは?

FortiGateは、米国の Fortinet(フォーティネット)が製造しているUTMです。
日経 xTECHの2021年度の調査によると、UTM/ファイアウォールのマーケットシェアで、FortiGateは1位のシェアを獲得しています。

FortiGateの機能

FortiGateは、以下のような複数のセキュリティ機能があります。

  • ファイアウォール
  • IPS(不正侵入防御)
  • アプリケーション制御
  • SSLインスペクション
  • 標的型攻撃対策
  • アンチウィルス
  • ボットネット対策
  • モバイルマルウェア対策
  • Web フィルタ
  • VPN
  • 無線APの制御

FortiGateは、他社のUTMと比較して、提供されている機能が多いのが特長です。
一部の機能はサブスクリプション方式となっており、ユーザーは必要に応じて機能を追加できます。

FortiGateの特長

以下ではFortiGateの特長について解説します。

独自のプロセッサーを使用

FortiGateの特長は、機器に独自で開発したプロセッサーを使用していることです。
他社メーカーでは、外部からハードウェアを調達し、自社で開発したソフトウェアをインストールするのが一般的です。
それに対してフォーティネット社では、独自のプロセッサーを開発することで、パフォーマンスや拡張性の向上、消費電力の削減を可能にしています。

フォーティネット自社でサイバー攻撃を監視

フォーティネット社は、自社で研究機関「FortiGuard Labs」を運営しています。FortiGuard Labsでは、200名以上のエンジニアが、全世界のサイバー攻撃を24時間365日監視しています。これにより、アンチウィルス、アンチスパム、ボットネット対策、IPS、アプリケーションコントロール、シグネチャやデータベースが常に最新の状態に保たれています

未知のウイルスへの素早い対応

FortiGateには、プログラムコードの動作からウイルスを検出する「ヒューリスティック」という技術が使われています。定義ファイルと比較してウイルスを見つけ出すよりも、素早く未知のウイルスに対応できます。

豊富な機能

FortiGateには、WAN最適化、アプリケーション制御、情報漏洩防止、SSL インスペクションなどが標準機能として用意されています。その他にも必要に応じて様々な機能を追加できます。

仮想UTM(VDOM)の機能

FortiGateには、1台のUTMを仮想的なネットワークに分割するVDOMという機能もあります。本来複数のUTMを用意しなければならないネットワークでも、VDOMを使うことで、物理的にFortiGate1台にUTMを集約できます。

日本語GUI対応

FortiGateは、日本語対応のGUIが用意されています。基本的な機能はGUIの管理画面から直感的に設定できます。詳細な設定が必要な場合はCLIでも操作可能です。

ユーザー数無制限のライセンス

FortiGateのライセンスは、アプライアンス単位となっています。他社メーカーは、ユーザー数をもとにライセンス料がとられることが多く、ユーザー数の増加によってコストが大きく増加する場合もあります。一方FortiGateはユーザー数無制限ライセンスのため、価格体系がシンプルであり、他社と比較して、ライセンスのコストが抑えられます。

FortiGateを導入するメリットとデメリット

FortiGateを導入するメリットとデメリットを紹介します。

FortiGateのメリット

FortiGateは、あらゆる攻撃からネットワークを保護するサービスを提供しています。必要に応じて機能が追加できるなど、拡張性にも優れているため、将来事業を拡大する予定の企業でも、UTMを買い替えるコストを削減できます。

また、世界各地域にサポートスタッフが常駐しており、グローバルに技術サポートを提供していることもフォーティネット 社の強みです。海外に支店を持つ企業でも、万が一の故障時に現地スタッフによるサポートが受けられるメリットがあります。

FortiGateのデメリット

FortiGateにはIoTや産業機器向けのセキュリティ機能や、オペレーションを自動化する機能など、規模が大きい企業や、一部の業種でしか使用しない機能も含まれています。利用できる機能が多い反面、中小企業では活かせない機能も多いのも事実です。

FortiGateを導入するときの注意点

FortiGateは、各種スループットやインターフェース、サンドボックス機能など、製品によって仕様や機能が異なります。機能によっては、サブスクリプションでの購入が必要な場合もあるため、導入の際は、製品カタログを確認しましょう。

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参考