【応用情報】「キャパシティプランニング」と「チューニング」の違いは?判断基準はたった1つの「時間軸」

応用情報技術者試験や高度試験で頻出の「キャパシティプランニング」。過去問を解いていて、「パフォーマンス・チューニング」や「リソース最適化」の選択肢と混同して間違えてしまったことはありませんか?

「どっちもシステムを良くすることじゃないの?」
そう思ってしまいがちですが、実はこの2つ、見ている「時間軸」が全く別物なのです。

今回は、分厚い専門書を読まなくても試験で正解を選べるようになる、「たった1つの判断軸」を紹介します。

目次
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結論:違いは「現在」か「未来」か

結論から言うと、この2つの違いは以下の通りです。

パフォーマンス・チューニングとキャパシティ・プランニングの違い
  • パフォーマンス・チューニング
    • 時間軸: 現在 (NOW)
    • 目的: 今のシステムの不満(遅い・重い)を解消して「速くする」こと。
  • キャパシティ・プランニング
    • 時間軸: 未来 (FUTURE)
    • 目的: 将来のアクセス増を予測して、システムを「止めない(維持する)」こと。

試験問題で迷ったら、「これは今のスピードを上げたいの?それとも将来のパンクを防ぎたいの?」と自分に問いかけてみてください。

イメージで理解する「レストランの店長」

画像:パフォーマンス・チューニングとキャパシティ・プランニングの違い

IT用語だと難しく聞こえるので、あなたが「人気レストランの店長」だと想像してみましょう。

ケース1:パフォーマンス・チューニング(現在)

お客様から「料理が出てくるのが遅い!」とクレームが入りました。
そこであなたは以下の対策を打ちました。

  • シェフの手順を見直して、調理スピードを上げる。
  • メニュー数を減らして、効率を良くする。

これがチューニングです。「今」あるリソース(シェフや厨房)の能力を最大限に引き出し、「速度(レスポンス)」を改善しています。

ケース2:キャパシティ・プランニング(未来)

来月はクリスマス。予約が殺到することが予想されます。
今のままでは席もシェフも足りず、お店が回りません(システムダウン)。そこであなたは計画を立てました。

  • 去年のデータを元に、来客数を予測する。
  • 今の座席数(現状)と見比べて、足りない分のテーブルを追加発注する。
  • クリスマスの期間だけバイトを増やす計画を立てる。

これがキャパシティプランニングです。「未来」の負荷に耐えられるように、現状を把握し、必要なリソースを計画(プランニング)しています。

実際の過去問で試してみよう

では、この「時間軸」の視点を使って、実際の過去問を解いてみましょう。

令和7年秋期 応用情報技術者試験 問14
キャパシティプランニングの目的の一つに関する記述のうち,最も適切なものはどれか。

応答時間に最も影響があるボトルネックだけに着目して,適切な変更を行うことによって,そのボトルネックの影響を低減又は排除することである。

システムの現在の応答時間を調査して,長期的に監視することによって,将来を含めて応答時間を維持することである。

ソフトウェアとハードウェアをチューニングして,現状の処理能力を最大限に引き出して,スループットを向上させることである。

パフォーマンスの問題はリソースの過剰使用によって発生するので,特定のリソースの有効利用を向上させることである。

選択肢の分析

それでは、各選択肢の内容を見ていきましょう。

  • ア:応答時間に最も影響があるボトルネックだけに着目して…影響を低減又は排除することである。
    • 👉 × 不正解
    • 「ボトルネック」「低減」は、の遅さを解消するチューニングの話です。
  • イ:システムの現在の応答時間を調査して,長期的に監視することによって,将来を含めて応答時間を維持することである。
    • 👉 ◎ 正解!
    • 「現在を調査」し、「将来を含めて」「維持する」。まさにキャパシティプランニングの定義(未来の安定稼働)です。
  • ウ:ソフトウェアとハードウェアをチューニングして,現状の処理能力を最大限に引き出して,スループットを向上させることである。
    • 👉 × 不正解
    • 文中に堂々と「チューニング」と書いてありますね。これはの性能向上(チューニング)の話です。
  • エ:パフォーマンスの問題はリソースの過剰使用によって発生するので,特定のリソースの有効利用を向上させることである。
    • 👉 × 不正解
    • これは「リソースの最適化」の話です。キャパシティプランニングの一部ではありますが、目的そのもの(将来の維持)ではありません。

まとめ:キーワードで瞬殺しよう

試験中に迷わないための「キーワード対比表」です。

項目パフォーマンス・チューニングキャパシティ・プランニング
視点現在の改善未来の予測
目的高速化、レスポンス短縮安定稼働、SLAの維持
キーワードボトルネック解消
最適化
SQL改善
現状分析
需要予測 (トレンド)
サイジング (規模見積もり)

応用情報の午後試験(システムアーキテクチャ)でも、「将来の利用者増を見込んでサーバ台数を決める」といった文脈でキャパシティプランニングが出題されます。

その時も「未来のために、今どれくらい必要か計算すること」という本質を思い出せば、怖いものなしです!

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