CISCO技術者認定試験とはどのような資格試験か?取得のメリットや注意点、学習方法などを解説
CISCO技術者認定試験の概要
CISCO技術者認定試験とは、シスコシステムズが認定する、ネットワーク技術者向けのベンダー資格です。資格の種類は、入門から上級まで、技術レベルによって分類されています。
自身のネットワークに関する技術力を証明できるため、ネットワーク技術者が目標とする資格のひとつです。
CISCO技術者認定試験を取得するメリット
CISCO技術者認定試験を取得することで、ネットワークエンジニアとしての技術を証明することができます。
全世界共通の試験となるため、世界基準で能力を証明することができます。
官公庁案件では入札時に、CISCO技術者認定試験取得者の配置が必須となるものもあります。
また、自身のスキルを確認するのにも役立ちます。
毎日決まった業務をこなしている場合、知識に偏りが出てしまいます。しかし、CISCO技術者認定試験に合格するためには、ネットワーク技術を網羅的に把握する必要があります。
そのため、CISCO技術者認定試験の学習の過程で、知識が足りない分野を知ることができます。
資格の種類
CISCO技術者認定は、4つのレベルに区分されます。
区分と認定資格は以下の通りです。
エントリー
- CCT( Cisco Certified Technician)
アソシエイト
- CCNA(Cisco Certified Network Associate)
- DevNet Associate
- CyberOps Associate
プロフェッショナル
- CCNP(Cisco Certified Network Professional)
- DevNet Professional
- CyberOps Professional
エキスパート
- CCIE(Cisco Certified Internetwork Expert)
- CCDE(Cisco Certified Design Expert)
- DevNet Expert
ネットワーク技術者が最初に目標とするのが「CCNA」です。
企業によっては、新入社員研修のプログラムにCCNAの取得が含まれていることも多いです。
試験の内容
CISCO技術者認定試験は、CBT方式で実施されます。
CBT方式とは、パソコン上で問題を解く方式です。
全国各地にあるテストセンターに行き、指定のパソコンで問題を解きます。
複数の選択肢から回答を選ぶ問題や、実際にコマンドを打って解くシミュレーション問題が出題されます。
合格点は非公開となっていますが、だいたい75パーセントの得点で合格できると言われています。
試験を受ける際の注意点
CISCO技術者認定試験は、全世界共通の試験です。
日本で行われる試験問題は、もともと英語で作られた問題を、日本語に訳したものが使われます。
そのため、問題文や解答に日本語訳がおかしい箇所もあります。
普段参考書で見ていた問題と違うからといって、試験当日焦らないようにしましょう。
試験時は、画面の表示を日本語と英語で切り替えることができます。
よくわからない問題文がでてきた場合は、適宜英語に切り替えて読んでみることがおすすめです。
コマンドやネットワーク用語は、もともと英語をもとに作られているため、英語に切り替えることで理解できることもあります。
学習方法
CISCO技術者認定試験に合格するためには、CISCO機器のコマンドや、ネットワークの仕組みについての深い理解が必要です。
試験の出題範囲が広いため、頻出する分野や、配点の高い分野を中心に学習を行うことも重要です。
CISCO技術者認定試験の学習に役立つのが、市販の参考書や、学習サイトです。
試験対策用の参考書や問題集は、各出版社から発売されています。自分の現在の理解度に合わせて参考書を選ぶのが大切です。
また、学習サイトとしては、個人が運営する「CCNAイージス」や、企業が運営する「Ping-t」などがあります。
こうしたサイトの活用も、学習の理解を深めるのに役立ちます。
- CCNAイージス:CCNA(200-301)Web教科書
- AWS/CCNA/CCNP/LinuC/LPIC/Linux Essentials/HTML5/OSS-DB/オラクルマスター/ITパスポート/ITILファンデーション総合学習サイト
資格の更新
CISCO技術者認定試験は、有効期限が3年と決まっています。
資格を保持するためには、3年以内に同じ試験、または上位の試験に合格する必要があります。