Adobe XDのメリット・デメリット

2021年10月1日

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Adobe XDでできること

Adobe XDは、アドビ株式会社が提供しているツールの一つで、Webサイトやモバイルアプリなどのデザインに適したオールインワンのUX/UIソリューションです。
Adobe XDでできることには大きく3つあります。

  • ワイヤーフレームやデザインカンプを作成できる
  • プロトタイプを作成できる
  • データの共有ができる

ワイヤーフレームやデザインカンプを作成できる

Adobe XDではWebサイトやアプリケーションのワイヤーフレームを簡単に作成できます。
直感的な操作でワイヤーフレームを描け、修正や調整も難しくないため簡単な操作方法さえ身につければ誰でも取り扱える仕様です。
また、ワイヤーフレームの制作からデザインカンプまで一貫して制作できる点も魅力です。
ワイヤーフレーム同様に簡単な操作でキレイなデザインカンプを作成できます。

プロトタイプを作成できる

完成形を想定した動的要素などを加えた試作品である「プロトタイプ」もAdobe XDで制作可能です。
具体的には、Adobe XDで複数のアートボードを作成し、繋ぎ合わせて画面遷移を確認したり、ボタンクリック時の動作をつけたりなどです。
このようなプロトタイプを制作することでより使い勝手の良いUXデザインにできます。
クライアントが確認する際も、実際にWebサイトやアプリを動かした時のイメージがつきやすく重宝する機能です。

データの共有ができる

Adobe XDで作成したワイヤーフレーム・デザインカンプなどのデータは簡単に共有できます。
制作データを閲覧できるページはボタン一つで作成できるので、制作メンバーやクライアントにデータを渡す必要がありません。
閲覧ページ用のURLを共有することでいつでもどこでも制作物を確認できます。

メリット

Adobe XDを使用するメリットには以下の7つがあります。

  • シンプルなUIで初心者でも使いやすい
  • ファイルや動作が軽い
  • 便利な機能が豊富に備わっている
  • アセット機能でデザインルールを決められる
  • 1つのデータでページ全体を確認できる
  • プロトタイプまで作成できる
  • Adobe製品との親和性が高い

シンプルなUIで初心者でも使いやすい

Adobe XDはPhotoshopやIllustratorに比べると機能は限られているのですが、その分シンプルなUIになっています。
使うために覚えなくてはいけない操作も少ないためスムーズに制作を進められるでしょう。

ファイルや動作が軽い

Adobe XDはファイルや動作がとても軽いため、ロード時間などで作業を邪魔されることもほぼありません。
PhotoshopやIllustratorだと重くなってしまうケースもあるため、この点はAdobe XDならではのメリットと言えます。

便利な機能が豊富に備わっている

繰り返しのコンテンツを作成できる「リピートグリッドモード」や「プレビュー機能」「コメント機能」といった便利な機能が豊富に備わっているのも、Adobe XDの利点の一つです。
PhotoshopやIllustratorに比べると機能数は少なくなりますが、ワイヤーフレームやデザインカンプを作るのに必要な機能としては十分なものを備えています。

アセット機能でデザインルールを決められる

Adobe XDには「アセット機能」という機能もあり、カラーやフォント情報を保存したり、共通のパーツやボタンなどのオブジェクトをシンボル機能で保存できます。
保存した情報はクリック一つでデザインにすぐ反映できるため、一括でデザインに色やフォントをあてたい場合に便利です。

1つのデータでページ全体を確認できる

Adobe XDで作成したデータに複数のページを作成でき、Webサイトやアプリ全体のワイヤーフレーム・デザインカンプを作成できる点もメリットです。
ページごとにデータを作成する必要がないため、異なるデザインデータを開く手間がなくなります。

プロトタイプまで作成できる

プロトタイプ機能はPhotoshopやIllustratorにはない機能であるため、Adobe XDならではの利点です。
Webサイトやアプリの全体像を手軽にチェックできるので、制作がとてもスムーズに進みます。
また、XDアプリをインストールすることでスマホからもプレビューがリアルタイムで確認できます。
パソコン以外のデバイスでも制作状況を確認できる点でもAdobe XDは魅力的と言えるでしょう。

Adobe製品との親和性が高い

動作やショートカットキーなどが他のAdobe製品と統一されていることもメリットになります。
例えば、オブジェクトの選択、余白の付け方、グループ化といった動作はPhotoshopやIllustratorと同じです。

デメリット

一方、Adobe XDを使用するデメリットには以下の3つがあります。

  • レイヤー効果がない
  • 画像補正ができない
  • テキストの細かい調整ができない

レイヤー効果がない

Photoshopでおなじみのレイヤー効果の機能がAdobe XDにはありません。
そのため、レイヤー効果をかけたい場合はPhotoshopを起動して効果をつける必要があります。

画像補正ができない

画像補正もAdobe XDではできません。
PhotoshopやIllustratorを起動して画像処理を行う必要があります。

テキストの細かい調整ができない

Adobe XDではテキストの細かい調整ができない点もデメリットと言えます。
例えば、テキストの縦書きや文字のカーニングなどです。
文字周りのデザインをしっかり行いたい場合には、Adobe XDは不向きかもしれません。