こんにちは、あつまラボ運営の山脇です。 あつまラボでは、子どもたちの教育や心理に関する本も色々と読んでいます。
今回は、櫻井茂男先生の『完璧を求める心理学 自分や相手がラクになる対処法』(金子書房)という本を読んで、子育てをする上でとても大切だと感じたことがあったので、シェアさせてください。
テーマは、「完璧主義」と「アタッチメント(愛着)」の関係についてです。
そもそも「アタッチメント」ってなに?

「アタッチメント(愛着)」という言葉、聞いたことはあるけれど詳しくは知らない…という方も多いのではないでしょうか。
簡単に言うと、子どもが不安を感じたときに、「この人(親)のところに戻れば大丈夫」と思える安全基地のような心の絆のことです。 このアタッチメントがしっかりと形成されている(安心感がある)と、子どもは外の世界で失敗しても「帰る場所があるから大丈夫」と、のびのびと挑戦することができます。
「いい子」の裏側に潜む危険なサイン

この本の中で衝撃的だったのは、「アタッチメントが不安定だと、子どもが『悪い意味での完璧主義』になりやすい」という指摘でした。
どういうことかというと、親との心の絆に不安を感じている子どもは、無意識に次のような思考回路をたどってしまうことがあるそうです。
- 「自分はありのままでは愛されていない(不安)」
- 「有能で価値のある人間になれば、きっと愛してもらえるはずだ」
- 「だから、与えられた課題は完璧にこなさなきゃいけない」
つまり、「親に愛されるための条件」として、完璧を目指してしまうのです。
「完璧主義」のなにがいけないの?

「え?でも完璧を目指して努力するのは良いことじゃない?」 そう思われるかもしれません。
たしかに、完璧主義は短期的なテストの点数や、スポーツの成績などを上げるのには効果的かもしれません。しかし、この本では長期的なリスクについて警鐘を鳴らしています。
- 絶え間ないプレッシャーによる「抑うつ状態」
- ミスを極度に恐れることによる「強迫性障害的な傾向」
- 常に満たされない感覚による「燃え尽き症候群」
「100点を取らないと愛されない」という恐怖が原動力になっているため、一度の失敗で心がポッキリと折れてしまったり、大人になってから生きづらさを抱えてしまったりする可能性があるのです。
あつまラボが「失敗してもいい場所」でありたい理由
この話を読んで、あつまラボの役割を改めて考えさせられました。
プログラミングやレゴで遊んでいるとき、子どもたちはよく失敗します。 プログラムが動かなかったり、レゴが崩れてしまったり。
そんな時、あつまラボでは「完璧じゃなくていいんだよ」「失敗しても面白いね」と声をかけるようにしています。
それは、ここが家庭や学校とはまた違う、子どもたちにとっての「失敗しても許される安全基地(サードプレイス)」でありたいからです。
「何かを成し遂げなくても、ここにいていいんだ」 「失敗しても、誰も怒らないし、むしろ一緒に笑ってくれる」
そんな安心感(アタッチメントに近い感覚)をあつまラボで育むことで、子どもたちが「完璧主義の呪い」から少しでも解放され、自分らしくのびのびと成長してくれたら嬉しいなと思っています。
完璧を目指して頑張りすぎているお子さんがいたら、ぜひあつまラボに「息抜き」に来てくださいね。
あつまラボ