仕事が遅いと言われたらまずは読みたい仕事術のおススメ本3冊
働き方改革の時代、「仕事が遅い」は大きな悩み
「お前はいつも仕事が遅い」と言われたことはないでしょうか。
あるいは「あの子はいつも仕事が遅くて心配だ」と思ってしまうような後輩をもったことはないでしょうか。
働き方改革が叫ばれる現代、「仕事が遅い」というのは会社の大きな悩みになっています。
ではどのようにして仕事を早くこなせばよいのでしょうか。
今回は仕事の遅さでお悩みの方や、仕事の遅い後輩スタッフを抱えている方におススメの本をご紹介します。
1冊目・はじめてのGTD ストレスフリーの整理術
まず初めにおススメしたいのがデビット・アレンの『はじめてのGTD ストレスフリーの整理術』です。
GTDは"Getting Things Done"のことで、「仕事をこなしていく」と訳されますが、直訳すれば「物事を終わらせていく」という意味になります。
仕事術の名著であり、2015年には日本でも改訂版が発売されました[1]デビッド・アレン『全面改訂版 はじめてのGTD ストレスフリーの整理術』(田口元監訳)二見書房、2015年。。
仕事が遅い人の特徴の1つとして、そもそも何の仕事をすればよいのか、どこから手をつければよいのかがわからず、スケジュールに追われているというものが挙げられます。
この問題の解消に効果をあげるのがGTDです。
GTDのアイデアをざっくりとまとめると、以下の流れで仕事に対応していきます。
- やらなければならないこと(To Do)をリストアップする
- いつやるか・誰がやるのかを考え、決定する
- 実際に仕事にとりくむ
こう見ると非常にシンプルなアイデアなのですが、仕事に追われているとなかなか冷静に考えることができないというのも実情でしょう。
もし後輩が仕事を抱えすぎてつらそうであれば、このGTDのアイデアに則ってやらなければならないことを洗い出して、どうやって対処するかを考えていくことから始めてもよいかもしれません。
2冊目・職場の問題地図
仕事が遅い人の第2の特徴として、仕事の無駄が多いというものが見て取れます。
「がんばっているが成果がでない」
そんな悩みを抱えている時に読んでほしいのが『職場の問題地図 ~「で、どこから変える?」残業だらけ・休めない働き方』です[2]沢渡あまね『職場の問題地図 ~「で、どこから変える?」残業だらけ・休めない働き方』技術評論社、2016年。。
とくに本書で1丁目~3丁目のタイトルになっている「手戻りが多い」「上司・部下の意識がズレてる」「報連相ができていない」は新人が陥りがちな仕事のトラブルです。
あまり業務に慣れていないのに誰にも相談せず作業を進めても、大量の修正を言いつけられてしまうのは目に見えています。こまめに周囲に相談し、方向を調整しながら作業を進めていく大切さを本書は教えてくれます。
3冊目・仕事が速い人ほどマウスを使わない! 超速パソコン仕事術
GTDで自分のペースをつかんで仕事ができるようになり、周囲とのコミュニケーションで手戻りも減った。それでも仕事が遅いというのは、もはやただ単に仕事の作業が遅いだけでしょう。
単に作業が遅いだけであれば、原因は作業を行うPCソフトやシステムの使い方に熟達していないか、やる気がないかです。
やる気がおきない問題は別の記事で考えるとして、ここではPCソフトの問題を考えていきましょう。
たとえばデスクワークでエクセルやパワーポイントを使うのであれば、マウス操作だけで作業をしていると時間がかかってしまいます。しかしショートカットキーや便利なコマンドを覚えていくとどんどん作業時間は短くなっていきます。
そのため、単に作業が遅いのであれば、使用しているPCソフトや、レジなどのシステムに慣れていくと、仕事をスピーディに片付けられるようになります。
今回タイトルに選んだ『仕事が速い人ほどマウスを使わない! 超速パソコン仕事術』で紹介されている内容は、パソコンを使う人であれば共通して役に立つ情報がまとめられています。こうした本に掲載されているテクニックをどん欲に身に付け、少しでも早く仕事をこなそうとする意識が大切です。
まとめ
今回は仕事が遅いという悩みに効く本をピックアップしていきました。こうして見ていくと仕事が遅いというのは「何をすればよいのかわからない」「いつするのかわからない」「どうすればよいのかわからない」「どのようにするのかわからない」というシンプルな問題から始まります。
「仕事が遅い」と言われてしまうと落ち込んでしまいますが、まずは本を読むくらいのゆっくりした時間を確保しながら、やることリストの整理から始めることが大切だといえましょう。