卒業生の顔が見えるバナーの提案で、
1クリック30〜40円台のセミナー集客
青梅商工会議所様「創業スクール」受講者募集
- クライアント
- 青梅商工会議所様
- 役割
- 広告設計 / バナー3案の企画・撮影・制作 / Meta広告(Instagram・Facebook)の運用 / 結果分析・報告書作成
- 媒体
- Meta広告(Instagram・Facebook) 配信地域:青梅市および周辺地域
- 期間
- 第1回:2026年4月〜4月末(本募集)
第2回:2026年5月25日〜6月10日(女性向けコース追加募集)
第3回:2026年6月18日〜6月26日(シニア向けコース追加募集)
- 成果
- 平均クリック単価 30〜40円台(一般的な目安の1/5以下)
卒業生バナーが追加募集2回の誘導の約77〜88%を獲得
平日夜間コース満席(第1回配信中に達成)
※2026年6月30日提出の報告書時点のデータ
「お任せ」だからこそ、よりよい提案を
青梅商工会議所様が主催する「創業スクール」は、これから起業を考えている方に向けた連続講座です。受講者募集にあたり、青梅市と周辺地域で「ビジネスや起業に関心のある方」に届く広告として、SNS広告(Meta広告)の設計と運用をSSAITSが担当しました。
今回のバナーのデザインは「お任せします」とのご依頼でした。Web広告の専門的な知見を求めて、弊所を信頼し一任してくださったのだと考えております。
任せていただいたときこそ、自分たちの負担の少ない形ではなく、成果に最も近い作り方を考えます。
地域のセミナーの広告で最も強いのは「知っている人の顔」ではないか。そう考えて、創業スクールの卒業生で、青梅市を中心に草刈り事業「風雲(ふううん)」を営む坂本浩史朗さんにご協力いただき、坂本さんの写真を前面に出した「卒業生バナー」を作ることをご提案しました。
人選と撮影の調整に時間がかかったため、この卒業生バナー(C案)は他の2案より後から投入することになりました。それでも配信後は、3案の中で最も反応の良いバナーとして選ばれ続けることになります。
正解を決め打ちせず、3案を同時に走らせる
セミナー集客の広告で難しいのは、「どんな人が来るのか」が配信前にはわからないことです。今回は最初から1つの案に絞らず、訴求の違う3種類のバナーを同時に配信し、実際の反応を見ながら予算を寄せていく設計にしました。実際に配信したバナーがこちらです。
Meta広告は、複数のバナーを登録するとシステムが少額ずつテスト配信し、「どの画像が、どんな人に、いちばん安くクリックされるか」を学習して、成績の良いバナーに予算を自動で集中させます。運用期間が長くなるほど学習が進み、単価が下がっていくのが特徴です。
この仕組みを活かし、人間の思い込みで最初からターゲットを絞りすぎない設計としました。
募集状況に合わせて、
配信の相手を途中で切り替える
第1回(本募集)の配信は、まず男女を問わず起業関心層に向けて行いました。4月22日までに平日夜間コースが満席となったため、翌23日からは商工会議所様のご要望を受けて、残席のある女性向けコースに絞って配信しました。「募集の進み具合に合わせて広告の相手を変える」という運用は、紙のチラシではできない、Web広告ならではの動き方です。
この最後の1週間で、システムは過去の反応データから「卒業生バナーが最も届く」と判定し、表示をC案に自律的に集中させました。以後、出稿中はほとんど卒業生バナーだけが表示されている状態が続きます。
結果:3回の配信すべてで、
1クリック30〜40円台
ビジネス系セミナーの集客広告では、1クリックあたり150〜300円程度が一般的な目安と言われています。今回は3回の配信すべてで、その1/5以下にあたる30〜40円台を維持しました。
| 配信 | 対象 | 平均クリック単価 | クリック率 | 卒業生バナーの割合 |
|---|---|---|---|---|
| 第1回 本募集(4月) | 起業関心層 → 女性 | 30円台 | 約2.3% | 約34% 後半はC案に集中 |
| 第2回 女性向け(5/25〜6/10) | 女性 | 33円 | 約2.1% | 約88% |
| 第3回 シニア向け(6/18〜6/26) | シニア層 | 42円 | 約2.0% | 約77% |
※「卒業生バナーの割合」は、募集ページへの誘導のうちC案が占めた割合。第2回では予算の約90%が自動的にC案へ配分されました。
本募集で成果が出たことから、女性向けコースとシニア向けコースの追加募集も続けてご発注いただきました。追加募集ではバナーの学習が進んだ状態から始められたため、女性向けでは誘導の約88%、シニア向けでは約77%を卒業生バナー単独で獲得しています。対象を女性に絞っても、シニア層に絞っても、「実際に青梅で活躍している身近な先輩の顔」が最も強い、という結果は変わりませんでした。
反応データからわかった、
青梅の起業関心層の姿
広告の反応データは、集客だけでなく次の企画の材料になります。3回の配信からは、次の3つの傾向が読み取れました。
- 女性の起業意欲が高い。対象を絞る前の本募集でも、シニア向けの配信でも、クリックの比率は男性4割:女性6割でした。
- 40代〜60代の反応が突出している。年齢別では45〜54歳と55〜64歳が最も多く反応し、シニア向けでは男女ともに55〜64歳がピークでした。子育てが一段落した、あるいは定年後を見据えたタイミングで、セカンドキャリアとしての起業を探し始めている層が多い、という仮説が立てられます。
- 流入の7〜9割がInstagram。シニア層向けの配信でもこの傾向は変わりませんでした。ビジュアル重視のInstagramでは、「地元で活躍している知っているお店」の写真が目に留まりやすかったと考えられます。
これらは、商工会議所様の次年度以降のセミナー企画や広報活動に使える材料として、各回の報告書にまとめてお渡ししています。
三者にとって良い形になった
この事例で嬉しかったのは、関わった三者それぞれに良い結果が残ったことです。商工会議所様には、満席と、次年度に使える反応データが残りました。
ご協力いただいた坂本さんは、青梅市内で「創業スクールから巣立った先輩」として多くの方の目に触れることになりました。
それだけでなく、坂本さんからは青梅への移住と自然農の取り組みをお話ししていただき、SSAITSが運営するメディアへの記事にもつながりました(【移住体験談】古代米から自然農、そして「草刈り」へ。青梅の自然と歴史を愛する『風雲』坂本さん)。
SSAITSの行動指針のひとつに「互恵関係の構築」があります。お客様だけでなく、協力してくださる方や地域に対しても、利他の心をもって接し、互いに恵みのある関係を築くという考え方です。お任せいただいたお仕事は、ただ納品して終わりにするのではなく、関わるすべての人にとって最大限のメリットとなる形でお返ししたいと考えております。
関連:SSAITSの行動指針(Value 10「互恵関係の構築」)
この事例のポイント
- 「お任せ」だからこそ、妥協せず成果に直結する提案をする 任せていただいたときこそ、負担の少ない方法ではなく、成果に最も近い方法を考えます。今回は、坂本さんにご協力いただいた卒業生バナーがそれでした。撮影の調整など制作の手間は増えましたが、3回の配信で最も成果を出したのはこの案でした。
- 正解を決め打ちせず、複数案を同時に走らせて予算を寄せる 3案の同時配信と自動最適化の組み合わせで、人の予想に頼らずに単価を下げられました。後から追加した案が最終的に選ばれたのは、この設計だったからです。
- 募集の進み具合に合わせて、配信の相手を途中で変えられる 満席になったコースを外し、残席のあるコースに絞る。紙媒体ではできない、Web広告ならではの運用です。
- 広告の反応データは、次の企画の材料になる 「40〜60代女性」「Instagram」という傾向は、集客の成果と同じくらい価値のある副産物です。
- 関わる人みなに恵みのある形にする(互恵関係の構築) 商工会議所様には成果とデータ、卒業生の方には地域での露出、SSAITSには次の仕事と知見。三者に良い結果が残る設計を心がけました。
青梅・西多摩エリアで「セミナーやイベントの集客を、チラシ以外の方法でも試してみたい」
とお考えでしたら、お気軽にご相談ください。
青梅市・西多摩地域での対応内容は地域の方向けのご案内ページにまとめています。