1.個人ができること
どんな会社であっても、そこで働いている人が存在します。まずは個人の生産性について見ていきましょう。
よく「仕事ができる人」と言われる人がいます。それでは「仕事ができる」というのはどういう状態のことをいうのでしょうか。
ここでは以下のいずれかに該当する人を「仕事ができる人」と定義します。
- 他のスタッフができないことができる
- 同一の仕事をより短い時間でこなすことができる
2.他のスタッフにできないことをして高い成果をあげる
もう少し具体的に見ていきましょう。例えば、あなたはおもちゃ屋さんで働いているとします。そこで、ホームページを日々更新している先輩スタッフのAさんがいるとします。
あなたがホームページの更新ができないのであれば、きっとあなたは「Aさんってすごいな~」と思うはずです。
このように、技能として仕事ができる人・できない人がいまう。現在では店頭販売よりも、ネット上のオンラインショップのほうが高い収益をあげるということもめずらしいことではなくなってきました。
店頭販売しかできないあなたが1日10万円の売上をあげるのに対して、AさんがWebサイトを駆使しながら20万円を売り上げているのであれば、Aさんの生産性はあなたより高いといえましょう。
今までできなかったことをできるようになるのは、新しい技術を取得するために学習する外ありません。
それはOJT(オンザジョブトレーニング)として仕事中に先輩などに教わることもあれば、Off-JT(オフザジョブトレーニング)として職場外で研修を受けたり、あるいは個人で資格の勉強をすることもあるでしょう。
そうして新たな技術を身に着け、仕事の価値を高めるとで生産性をあげることができます。
3.業務になれて時間を短縮する
月日が流れてあなたもWebサイトの技術を学び、おもちゃ屋さんのWebサイトを更新できるようになりました。しかしAさんと比べると、あなたが更新作業に1日(8時間)かかるのに対し、Aさんが4時間で作業完了するとしたらどうでしょう。
Webサイトから得られる売り上げはあなたでもAさんでも同額の20万円だとすれば、同じ成果(生産)であっても、そこにかけられている時間が半分であれば、やはりAさんのほうが生産性の高いスタッフであるといえましょう。
このように作業時間に差がつくのは、仕事にどれだけ慣れているかという熟練が影響しています。身近な例でいえば、MicrosoftのOffice系ソフトなどは顕著に作業時間に差が見られます。同じ表をExcelを使用して作成するにしても、そこに費やす時間は個人によってばらつきがあります。ショートカットキーや便利な関数を知っているか、効率の良い操作方法を知っているか否かで投入される時間は変わってきます。
自分の仕事をどれだけ理解し、段取り良く仕事を進められるかも重要です。